得 点 / 役 一 覧
分類 名称 得点 概要
五光240点光札5枚 光札の役

「四光」「雨四光」が出来た場合は「三光」は無効
「五光」が出来た場合は「四光」「雨四光」は無効
四光120点雨以外の光札4枚
雨四光80点雨を含む光札4枚
三光60点雨以外の光札3枚
猪鹿蝶50点萩タネ+紅葉タネ+牡丹タネ種(タネ)札の役
赤短50点松タン+梅タン+桜タン短冊(タン)札の役
青短50点牡丹タン+菊タン+紅葉タン
親ケン50点両方とも点数が入らなかった場合の特殊な役
手四50点手札に同じ月の札が4枚あった場合の特殊な役
揃いタネ10点種(タネ)札5枚猪鹿蝶の役が出来た場合は無効
タン10点短冊(タン)札5枚赤短または青短の役が出来た場合は無効
カス10点カス札10枚菊の種札(杯)は化け札(おばけ)と言い、
種札とカス札の両方に数えることができる。
上乗せ10点 「役」や「揃い」と同種の札(種札、短冊札、カス札)が1枚上乗せされる度に加算
−光札は、すべて役になるため、上乗せは発生しない
−赤短と青短が同時に出来た場合は、重複して上乗せの得点がもらえる
 赤短の得点+赤短の上乗せ得点+青短の得点+青短の上乗せ得点
   赤短の上乗せ得点は、青短の札数3枚+他の短冊の札数で計算する
   青短の上乗せ得点は、赤短の札数3枚+他の短冊の札数で計算する
詳細は、下記を参照してください。


−−− 得点の入り方 −−−

 こいこいは、「役」、「揃い」、「上乗せ」によって得点が入ります。
「役」、「揃い」、「上乗せ」が成立した時点で、そのプレイヤーが「やめ!」を宣言すると、そこでプレイが終了し、そのプレイヤーの勝ちになります。 そのプレイヤーが「こい!」を宣言すると、プレイが継続されます。
 最終的に「やめ!」を宣言したプレイヤーの合計得点(その時点で成立しているすべての「役」、「揃い」、「上乗せ」の得点) が勝ち点として負けプレイヤーから得点をもらえます。

 なお、最後までプレイして終了した場合は、以下のパターンがあります。

−両方のプレイヤー共に「役」、「揃い」、「上乗せ」が一切できないまま終了した場合
 この場合、「親ケン」と言う「役」になり、親が勝ちとなります。

−「こい!」をした後に、次に「役」、「揃い」、「上乗せ」が成立せずに、終了した場合
 合計得点(終了時点で成立しているすべての「役」、「揃い」、「上乗せ」の得点)が大きい方が勝ちとなり、 「やめ!」と同じく勝ちプレイヤーの合計得点(その時点で成立しているすべての「役」、「揃い」、「上乗せ」の得点) が勝ち点として負けプレイヤーから得点をもらえます。(同点であった場合は、親の勝ちとなります。)

また、札を配った時点で、手札に4枚同じ月の札がある場合は、「手四」と言う「役」になり、戦わずして「手四」が発生した側が勝ちとなります。

−−− 「役」、「揃い」、「上乗せ」 −−−

「役」、「揃い」を合せて「役」と言っている場合もありますが、多少特性が異なりますので、言葉を使い分けています。
特に「揃い」より「役」の方が数段喜びが大きいので、言葉を分けています。
例えば会話においても「役狙いをする」とか「今日は役の出来が悪い」とか言うときは、 「揃い」を含めていない「役」のことを意図しています。

「役」

 特定の札の組み合わせで、揃いより遥かに高い得点がもらえます。

「揃い」

 カス(カス札10枚)、タン(短冊札5枚)、タネ(種札5枚)は「揃い」と言います。
この「揃い」も「役」と言う場合もあるみたいですが、例えば、 「カスの役が出来た」とはあまり言わず、「カスが揃った」と言いう方が自然です。
 通常、この「揃い」に付けられる得点を基準得点値(最小得点値)とし、「役」の得点値が決められます。
 本ゲームでは、基準得点値は10点にしています。

「上乗せ」

「役」や「揃い」に同じ種類の札(種札、短冊札、カス札)が1枚追加されることです。
1枚追加せされる毎に基準値(「揃い」と同じ得点)が入ります。



1.役

五光 240点
上の札の1パターン
「五光」は、一番価値のある最も揃いにくい役のため、「四光(本四光)」の2倍、「雨四光」の3倍、「三光」の4倍に相当する得点にしてあります。
「五光」が出来た場合は「四光」や「雨四光」、「三光」の得点は無効となります。
四光
(本四光)
120点
上の札の1パターン
四光(本四光)は、五光に続く価値のある揃いにくい役のため、三光の2倍に相当する得点にしてあります。
「四光」が出来た場合は「三光」の得点は無効となります。
雨四光 80点







上の札のいづれかのパターン
雨四光は、四光(本四光)より価値がかなり落ちるため、三光と同じ考えで20X4ということで60点にしてあります。
「雨四光」が出来た場合は「三光」の得点は無効となります。
三光 60点







上の札のいづれかのパターン
三光は、猪鹿蝶、赤短、青短と違って上乗せができないことや、光札の価値を高めるため、猪鹿蝶、赤短、青短よりやや高い得点にしています。 光札は、20文札とも言うため、20X3ということで60点にしてあります。
猪鹿蝶 50点
上の札の1パターン
50点としています。
赤短 50点
上の札の1パターン
50点としています。
青短 50点
上の札の1パターン
50点としています。
親ケン 50点 両方とも点が入らなかった時は、親ケンとなり、親の役となります。
50点としています。
手四 50点 配られた札が四枚そろった時、そろった側の役となります。
両方とも手四のときはは、親の勝ちとなり、親の役となります。
50点としています。

2.揃い

タネの揃い
(種札5枚)
10点

上の札のいづれか5枚 10点としています。
タンの揃い
(短冊札5枚)
10点

上の札のいづれか5枚 10点としています。
カスの揃い
(カス札10枚)
10点



上の札のいづれか10枚
菊の種札(杯)は、化け札(おばけ)と言い、種札とカス札の両方に数えられます。
10点としています。

3.上乗せ

上乗せ 1枚
10点
「役」や「揃い」にさらに同じ種類(種、短冊、カス)の札が追加された場合に「上乗せ」の点が加算されます。
10点としています。

「赤短」、「青短」が揃った場合は、「タンの揃い」は無効となり、「赤短」、「青短」に「上乗せ」が行われます。
同じく「猪鹿蝶」が揃った場合は、「タネの揃い」は無効となり、「猪鹿蝶」に「上乗せ」が行われます。
また、赤短と青短が同時に出来た場合は、重複して上乗せの得点がもらえます。
 赤短の得点+赤短の上乗せ得点+青短の得点+青短の上乗せ得点
   赤短の上乗せ得点は、青短の札数3枚+他の短冊の札数で計算します。
   青短の上乗せ得点は、赤短の札数3枚+他の短冊の札数で計算します。

4.本ゲームの役の採用/非採用について

花札は、トランプのゲーム以上にローカルルールが多くあり、どのルールが正しいということは言えません。
本ゲームでは、作者が昔に実際に遊んでいたルールを基本に、一番ゲームバランスが良いと思われるルールを採用しています。
以下にローカルルールで異なっていると思われる「役」の扱いとその理由を記載します。

「雨四光」 −−− 雨四光は、「役」に入れてあります。

 「こいこい」には「雨四光」は必要と思っています。(ちなみに「雨四光」がないのは「ばかっ花(花合わせ)」です。)
 「雨四光」は「四光」より点数を低くして「役」として認めるのが一番一般的と思っています。
 世の中には、雨四光を「役」入れない場合や、「三光」が出来た後の「雨四光」のみ認め、 「雨三光(役ではありません)」からの「雨四光」は認めないというルールもあるみたいです。

「月見酒」と「花見酒」 −−− 「月見酒」と「花見酒」は、「役」に入れていません。

 「月見酒」と「花見酒」は、本来「はちはち」の役で「こいこい」の役ではないと思っています。
 ちなみに、「月見酒」は「薄(ぼうず)の光札」と「菊の杯札」の2枚、「花見酒」は「桜の光札」と「菊の杯札」の2枚です。
 「月見酒」と「花見酒」は2枚で成立する「役」であり、偶然性が高くこいこい本来の戦略性がなくなってしまうと思います。
 また、こいこいの役は、「上乗せ」の考えがある以上、各種類(光札、種札、短冊札)毎の役が前提と思っています。
 さらに、こいこいには、「杯札」は種札にも「カス札」にもなる「化け札(おばけ)」という扱いであり、「月見酒」や「花見酒」が入ると
「杯札」の特殊機能が重複し、「杯札」が「光札」以上の価値になってしまい、「杯札」の重要性は大きくなりすぎ、ゲームバランスがかなり悪くなってしまうと思っています。

「猪鹿蝶」 −−− 「猪鹿蝶」は、入れました。

 昔遊んでいた時は、「役」に入れている時と入れていない時があったと思います。
「猪鹿蝶」は、「光札」、「赤短」、「青短」と違って明確に絵柄が分類されている訳ではないので、本来は役でなかったのではないかと言う気もしています。 「種札」に「役」が無かったので、後から「役」に追加されたのではないかと感じています。
 しかし、かなり認知されている役ですし、「種札」にも「役」があった方が面白いので「役」に入れてあります。